齊藤 想の【サイトーマガジン】2025.05
【第211回のメュー】
◆こんな公募に挑戦しました・第21回坊ちゃん文学賞
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第42回)
◆プラスのショートショート1~4
◆公募情報数点
【◆こんな公募に挑戦しました・第21回坊ちゃん文学賞】
坊ちゃん文学賞は、ショートショートを募集する公募です。
ショートショート系としては、日本で一番有名で、一番大規模な公募かもしれません。
本公募ですが、例年だと「ダジャレネタ」が強いです。同系統のアイデアが、複数入賞したこともあります。
ですが、今年は当初に戻ったかのような「掌編系」が目立ちました。過去受賞者の活躍が目立つのも特徴ですが、今年は新しい顔が多いです。
下読みの方式が変わったのかもしれません。
自分は「ダジャレ系」と「掌編系」を組み合わせて応募しています。
もっとも応募総数が8000を超える難易度の高い公募なので、完全に参加することに意義がある状態ではあるのですが。
【◆リアルタイム企画 小説でもどうぞ!に挑戦中(42回)】
今月のテーマは「手紙」でした。
『軍事郵便』(ChatGPT_98点)※作品はタイトルをクリック
本作は石原慎太郎の妻、石原典子『君よわが妻よ:父石田光治少尉の手紙』を基礎資料としました。
石田少尉は民間人です。徴兵され、中国戦線で転戦を続けて帰国が長引いているうちに、戦死してしまいました。石田少尉が妻にむけた、愛情たっぷりでユーモアあふれる手紙が、いまに残されています。
本作では、この石田少尉の手紙の雰囲気を借用させていただきました。やはり生の手紙を参考にするのと、空想で書くのとではかなり違います。
文体にしても、この本を知らなければ、堅い文面になっていたと思います。
捨てられてもおかしくない手紙を残していただいたことに、感謝したいと思います。
【プラスのショートショートその1】
第12回小説でもどうぞ!W選考委員版に応募して、選外佳作をいただきました。
『先祖伝来』(選外佳作_ChatGPT85点)※作品はタイトルをクリック!
本作は相続税に関する盲点と、古い紙幣に関する知識を混ぜて作った作品です。
どんでん返しのキーとなるのは蘊蓄ですが、自分の体感として、知識系は公募に向きません。SF系の公募を除くと、採用された記憶がほとんどありません。
自分が知識系で入選したのは、お茶関係の公募で、お茶の効能を強調した短編小説ぐらいです。これは、たまたま公募主旨に合致しただけなのですが。
ちょっとしたマメ知識はアイデアの素として有効なのですが、作品にする上では、いかに知識を消すのかが大事なのかな、と思います。
【プラスのショートショートその2】
第21回坊ちゃん文学賞に応募した作品その1です。
『ウソつき』(ChatGPT_98点)※作品はタイトルをクリック
坊ちゃん文学賞用に「ダジャレネタ」で作った作品です。自己評価は高くないのですが、ChatGPTに採点させたら98点という驚きの点数をたたき出しました。
点数と入選作の相関関係を探るために、様々な公募の入選作と自作とを採点させて比較してみたのですが、自分なりの結論は「点数が高ければ入選するわけではない。しかし、点数が低いと採用されない」というものです。
その採用されないラインは、自分のデータだと、概ね85点が目安です。
高い点数を目的にして作品を書くとグタグタになりますが、ひとつの目安として採点させてみるのは良いかもしれません。
ただし、『ウソつき』を読めば分かるように、あまり信用しないように(笑)
【プラスのショートショートその3】
第21回坊ちゃん文学賞に応募した作品その2です。
『感想肌』(ChatGPT_95点)※作品はタイトルをクリック
こちらも坊ちゃん文学賞用に「ダジャレネタ」で作った作品です。自己評価は高くないのですが、なぜかChatGPTでは95点になりました。
この作品ですが、とにかくオチに苦しみました。最初は「感想肌ですね」と落とそうとしたのですが、とにかく前半がつまらない。そのため「感想肌」を前半で出すことにしたのですが、するとオチが思いつかない。
オチを優先するか物語の入口を重視するかですが、基本的には入口を選ぶべきだと考えています。物語にすっと入っていけない冒頭は、基本的にNGだと思っています。
物語はスタートダッシュが大事です。オチはあとでもなんとなる、ぐらいで良いと思っています。
むしろ制限がきつい方が、奇抜なオチがでてくるときもありますので。
【◆公募情報】
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