齊藤 想の【サイトーマガジン】2025.04

地方文学賞への投稿を楽しもう!
齊藤 想 2025.04.05
誰でも

【第210回のメュー】

◆こんな公募に挑戦しました・第28回伊豆文学賞(掌編部門)

◆プラスのショートショート1~4

◆公募情報数点


【◆こんな公募に挑戦しました・第28回伊豆文学賞(掌編部門)】

伊豆文学賞はジャンルが多岐に渡りますが、自分が応募したのは掌編部門です。

制限枚数は原稿用紙5枚程度で、テーマは「静岡」を素材にいれることです。

なぜ自分がこの賞に応募しようと考えたのかというと、原稿用紙5枚程度と書きなれた枚数だからです。5枚、10枚では少しの差かもしれませんが、シーン数やキャラ数などかなり変ってきます。書きなれた枚数だと自然体で調整できるので、かなり楽です。

なので、同じ枚数をひたすら書き続けるのは、個人的にはおススメです。

自分のイメージとしては、5枚はワン・アイデア、10枚はツー・アイデアです。

ということで3作応募したのですが、いつものようにジャンルを分けています。「時代劇」「恋愛」「随筆風」と散らしてみました。

もっとも、こうしてジャンル分けをしていい結果が出た試しがないので、どれだけ効果があるのかは定かではありませんが。

今年の受賞作の紹介を読むと、どうも純文学色が強いようです。そういう意味で、自分は間違った系統の作品を応募した気がします。

これはもう、リサーチ不足です。とにかく、反省。

【◆リアルタイム企画 小説でもどうぞ!に挑戦中(41回)】

今月のテーマは「ときめき」でした。ありがたいことに佳作をいただきました。

『子熊のぬいぐるみのベアリ』(ChatGPT_85点)※作品はタイトルをクリック!

本作はソニー5代目社長大賀典雄氏のエピソードが元になっています。

空港で「旅をするぬいぐるみ」を拾って、実際にぬいぐるみと一緒に旅をしたそうです。

そのエピソードを元に、ぬいぐるみ目線で描いたのが本作になります。

元となるエピソードがとても良かったので、本作ではとにかく人間のやさしさを描くことに終始しました。ひねりもなにもありません。工夫したのは、ベアリの危機を1回挿入したぐらいでしょうか。あとは3のリズム(順調→順調→危機)を多少意識した程度です。

自分でもよくできたと思い、結果も伴ったので、素直に嬉しいです。

【◆プラスのショートショートその1】

第41回小説でもどうぞ!に応募した作品その2です。

『サンタとビールと唐揚げと』(ChatGPT_90点)※作品はタイトルをクリック!

本作は「サンタさんにためにクッキーを用意する国がある」という話を読んだのがきっかけです。用意されたクッキーを親が少しかじっておき、朝になって子供たちがかじられたクッキーを見て「サンタさんが来た!」と喜ぶ仕組みです。

この話をこのまま書くのは躊躇したので、サンタと結びつかないご馳走……ということで「ビール」と「唐揚げ」を組み合わせています。

耳にした小噺にワンアイデアをプラス、といった感覚を持つと、ストーリーの幅が広がると思います。

【プラスのショートショートその2】

第28回伊豆文学賞に応募した作品その1です。

『仇討温泉』(ChatGPT_88点)※作品はタイトルをクリック!

ミステリ仕立ての時代劇にチャレンジです。ベースとしたのは山本周五郎の短編『ひとごろし』です。弱い侍がやむなく仇討に出る話で、仇とまともに戦っては勝てないので、遠くから「ひとごろしだ~」と言い続けて、仇を精神的にまいらせるというストーリーです。

この短編ですが、ラストがまだ素晴らしいです。ぜひとも読んで欲しい短編です。

本作は山本周五郎作品の主人公を写し取りながら、ストーリーを変更しています。

丸パクリはいけませんが、先行作品の良いところを積極的に取り入れるのは、技法を学び身に着けるという意味で、とても有益な方法だと思います。

自分もいろいろな作品をマネして、少しづつ、技術を身に着けていったので。

【プラスのショートショートその3】

第28回伊豆文学賞に応募した作品その2です。

『マーモット』(ChatGPT_92点)※作品はタイトルをクリック!

本作は地方文学賞らしく「伊豆」を前面に押し出した作品を目指しました。

マーモットは大型のネズミで、食欲旺盛で、警戒心が薄いです。人間から与えられせんべいを、両手で持って食べる姿はなんともかわいらしいです。

このマーモットを日本で見られるのは「伊豆サボテン公園」だけです。

ということで、このマーモットをテーマにアイデアを練ることにしました。

ここからどう話を作るかですが、今回はラストシーンから決めました。

最後を「恋人同士で伊豆サボテン公園にマーモットを見に行く」に決めると「2人が喧嘩するけど、最後は仲直り」という基本ストーリーが自動的に出来上がります。

ここから細部を詰めていきます。

旅行を劇的にするには、2人の居住地は伊豆から遠く離れる必要があります。そこで舞台は北海道にしました。旅行に様々な意味をもたせるために、二人に肉体関係はないことにしました。

女性の容姿も、マーモットがより活きてくるように、マーモットに寄せています。

こうして逆算して設定を作ると、こんな感じになるという、ひとつの例としまして。

【プラスのショートショートその4】

第28回伊豆文学賞に応募した作品その1です。

『ひと夏の思い出』(ChatGPT_88点)※作品はタイトルをクリック!

本作は実体験がベースになっていますが、創作25%、事実50%、曖昧な記憶25%といった按分です。

熱海に一泊旅行したことや、真夏なのに車のエアコンが効かなかったことや、美人のお姉さんがいたことや、そのお姉さんに車で送ってもらったことは事実です。

途中で雨がふったことも、民宿が砂浜から近かったことも事実です。

しかし民宿の様子の記憶は曖昧ですし、お姉さんと話した内容も曖昧です。また車のエアコンが故障したことが分かったのは出発後ですし、車内で雨に打たれた話は盛っています。

小説なので事実をそのまま書くのではなく、少し盛る、少し付け加える、という技術は必要なのかなと思っています。

あまりに極端だと現実感を失うので、その塩梅が難しいと言えば、難しいのですが。

【◆公募情報】



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