齊藤 想の【サイトーマガジン】2026.10

有名な手法でも自分なりのアレンジは大切
齊藤 想 2026.10.05
誰でも

【第228回のメュー】

◆こんな公募に挑戦しました・第2回文コロ短編賞※最優秀賞受賞!

◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第59回)

◆プラスのショートショート1~4

◆公募情報数点

【◆こんな公募に挑戦しました・第2回文コロ短編賞】

文コロ短編賞は、文豪コロシアムが運営する短編公募です。

幸いなことに最優秀賞(採用される4作品)に選ばれました。

自作のジャンルはライトSFです。

それなりの科学知識は散りばめられていますが、厳密なものではなく、ハードSFからはほど遠いです。

元々は創元SF短編に応募して1次選考で落選した作品ですが、それを大幅に改稿しました。設定上の穴を埋めつつ、無駄をそぎ落とし、そこから描写を膨らませています。基本線は変えていませんが、半分ぐらいは書き直しています。

数年たって見直すと、足りない部分や無駄な箇所が見えてくるものです。

総評で、とても大事なことが書いてあります。

・紙書籍として商業出版することを前提としています。そのため、作家の意図に関わらず、差別を助長する可能性のある表現を含む作品については、選出が難しいという方針があります。

・選考委員の総合評価で単純に上位となった作品ではなく、「誰かが強く良いと評価した作品」を中心に、選者がそれぞれアピールし、選出対象とするかどうかを話し合いました。

これは他の公募でも当てはまる話かと思います。

この2点を念頭に置いて、創作活動を続けていきたいと思います。

【◆リアルタイム企画 小説でもどうぞ!に挑戦中(59回)】

今月のテーマは「交換」でした。

『滲みゆく紙』(ChatGPT_98点)※作品はタイトルをクリック!

本作は純文学風に書いています。

実は文豪コロシアム「From Picture Award Vol.4」のテーマイラストがベースになっています。そのイラストと、テーマ「交換」を組み合わせて作っています。

アイデア発想法で有名な「組み合わせ法」ですが、ランダムなキーワードを並べる手法は苦手です。自分は「映画」「本」「絵」と組わせることが多いです。おそらくですが、単語より「映画」「本」「絵」の方がイメージの幅が広いからだと思っています。

有名な手法でも、自分なりにアレンジすることは大事だと思っています。

【プラスのショートショートその1】

第59回小説でもどうぞ「予感」に応募した作品です。

『池禅尼の予感』(ChatGPT_97点)※作品はタイトルをクリック!

本作は源平合戦を舞台にした歴史物です。歴史物は公募に向かないのですが、しつこく出し続けています。

いつも3作応募していますが、3作とも「売れ線」を狙おうとするとすぐに行き詰まりますので、受賞を狙わない作品も必要だと思っています。

一見すると無駄で、実際無駄なのですが、こうした日々のチャレンジが自分の血肉になると信じています。

作品としては「予感」が実現するものの、本人が思っていた方向とは全く違っていたというものです。それに、主人公の「予感」が、実は未来における主人公の言葉だったというのが軽い工夫です。

これからもしつこく歴史物は続けると思います。受賞するかどうかは別として。

【プラスのショートショートその2】

第59回小説でもどうぞ「交換」に応募した作品その2です。

『カンニング・イリュージョン』(ChatGPT_98点)※作品はタイトルをクリック!

自分は映画から発想を借りて掌編を書くことがよくありますが、本作は『グランド・イリュージョン』という映画に触発されています。

この映画は凄腕の手品師がその腕前で泥棒をしたり、スパイみたいなことをしたりして、大活躍します。

映画なので実現不可能な手品もありますが、大仕掛けでなかなか楽しめます。

ということで、本作は「手品みたいなカンニング」という設定で書いています。答えを隠すのではなく、答案そのものを入れ替えてしまう。

発想自体は好きですがテーマ「交換」にこだわりすぎて、オチで失敗しています。

テーマを無視することはいけませんが、こだわりすぎてもダメな例ということで。

【プラスのショートショートその3】

文豪コロシアムFrom Picture Award Vol.4に応募した作品です。

『トド撃ちの村』(ChatGPT_96点)※作品はタイトルをクリック!

本作は吉村昭『海馬』と映画『エスター』の複合技です。

テーマイラストは「雨の参道を、傘をさして歩く親子です」ですが、イラストのアジサイをトドにみたて、子供を妻という設定にしています。

風変わりな設定を純文学風に仕上げて、個人的には自信作でしたが見事に落選しました。

さすがに狙いすぎたのと、特殊な病気が原因でいじめられた少女がテーマなので、そのあたりでひっかかったのかもしれません。

特殊な病気だけならともかく、それがいじめにつながると、どうかと。いまは、いろいろと難しい時代ですからね。

【◆公募情報】

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